億劫さとの戦い
2019年5月1日、令和天皇が即位されました。平成から令和になり、新しい時代の幕開けを感じた日となりました。テレビでは連日のように特番を組んで放送していましたが、その中で一つ、印象に残ったインタビューがありました。
詳細は忘れましたが、多分、天皇陛下の学生時代の同級生へのインタビューだったかと思います。令和天皇の誕生日は1960年2月23日。即位されたのが2019年5月1日ですので、59歳の時に即位された事になります。その同級生は「普通、もうこの歳だとそろそろ退職して老後をどう過ごそうか考える時だけど、これから本格的に仕事が始まるなんて、ホント大変だよなぁ。」こんな趣旨の話をインタビューで語っていました。
「確かに、そうだよな。」と妙に納得してしまった言葉だったので、よく覚えています。
ある程度、歳を取ってくると、今まで当たり前のように出来ていた事が出来なくなってきます。老眼でものが見えにくくなり、筋力が落ちて体も動かなくなり、夜中まで仕事や勉強(遊びも)するのが出来なくなります。
そうなると、だんだんやる事が億劫になってきます。50代、60代、70代と、できる事が少しづつ減っていき、身の回りのものを片付けなくなり、炊事、洗濯、掃除等々、回数が減り、ゴミも捨てられなくなって、家の中はどんどん散らかっていきます。
病気の心配も増え、買い物に行くにも車の運転に不安を憶え、足腰が弱くなると手すりや、場合によっては車椅子の検討を始めなくてはいけません。
今の家でこのまま暮らしていけるのか、多分、たくさんの方が悩まれているのではないでしょうか。
現状、今でも高齢者の9割以上(97%)、要介護の高齢者でも8割(83%)は在宅で過ごされています。しかし高齢者の人口が多くなるにつれ、高齢者のみの世帯が今後、どんどん増えていきます。
様々なスタイルの高齢者向け住宅
そのような中、住まい方についても個々人の多様なライフスタイル、健康状況等を加味して、住まい方を選べるようになっています。
具体的には
- 特別養護老人ホーム
- 養護老人ホーム
- 軽費老人ホーム
- 有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- 認知症高齢者グループホーム
このような高齢者向けの住宅がありますが、まだ体が元気で認知症などの症状もなく、一人でもまだ十分に生活できるというような方には「4.有料老人ホーム」か「5.サービス付き高齢者向け住宅」が選択肢となります。しかし、まだお元気なのであれば「サービス付き高齢者向け住宅」が向いていると思います。
名前が長いので分かりにくいですが、要は高齢者用の賃貸住宅です。
バリアフリーになっており、床面積は25㎡以上(15帖以上)、安否確認や生活相談サービス、施設によっては食事の提供や清掃・洗濯等の家事援助等を受けられる賃貸住宅です。
高齢者の数は年々増え、5年後には65歳以上の方が30%を超えてきます(30.3%)。高齢になればなるほど判断能力も落ちてきますので、早め早めの行動を心がけましょう。
参考まで。
積水ハウスグループのシニア向け賃貸住宅