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介護問題

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介護問題

老々介護

ある程度歳をとってくると、だんだん身体が思うように動かなくなってきます。今までできた事ができなくなり、疲れやすくなり、目も見えにくくなってきて、「俺も歳をとったなぁ。」と実感がこみ上げます。

朝早く目が覚め、夕方にはエネルギーが切れ、夜になると早々に眠くなる。徹夜しても平気だった若い頃がまるでウソのよう。

そんな50も半ばを過ぎ、そろそろ「初老」という言葉がちらつき始める頃、親の介護問題がやってきます。

私の両親は二人とも昭和11年生まれ、2020年現在、84歳となります。母親は要介護3、今年の8月から特別養護老人ホームに入所する事になりました。父親は要介護2、デイサービスとリハビリを交互に3日づつ、日曜日を除いて毎日通っています。

二人とも認知症です。

母の方が状態が悪く、5分もすると今までやっていた事を忘れてしまいます。トイレの場所が分からなくなり、醤油差しにはクレンザーを入れ、トースターにはプラスチックの容器ごと入れてスイッチを回したりします。

夕方になると「家に帰る」と言い出し、3kmも離れたところで見つかったり、警察の方にも何度もお世話になりました。

父は商売をやっていたのですが、受けた注文が分からなくなり、混乱して物事が進められなくなりました。利益が出るはずがなぜか赤字になったりと、まともに仕事ができるような状態ではありませんでした。厄介だったのが、それでも仕事をしようとしてお客様に迷惑をかけてしまう事でした。尻拭いが大変でした。

免許返上の時もしかり。うちは車がないと買い物もできないような田舎なのですが、ある時から車に傷や凹みが増えてきました。信号無視も当たり前、フラフラと蛇行しながら運転するようになりました。もう車は乗るな、と言っても聞きません。最後は車の鍵をシリンダーごと交換して乗れないようにしました。

昔は人生50年と言っていましたが、今は人生100年。昔はみんな認知症になる前に亡くなっていましたが、今は子供が50歳を超えてもまだ生きている。しかも認知症を抱えて。

仮に両親が100歳まで生きた場合、私は70歳を超えます。老々介護です。どころか、もしかしたら自分自身も認知症になって、介護を受けているかもしれない。

日本は少子高齢化社会。現在65歳以上の人口が3割、50年後には4割近くが65歳以上の社会になると言われています。人口も2065年には約4,000万人減り、8,800万人位になっていくそうです。

医療、財政、インフラ等々、様々なところでこの問題が関わってきます。今からアンテナを張って、これをどう切り抜けていくか、考えていきたいと思います。

 

 

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