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標準サイズの大切さ

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標準サイズの大切さ

今回はプランニングのお話し。経験も踏まえてお話しします。

自分の理想の家を建てようと思った時に、考慮して頂きたい事があります。建物のプランニングについてですが、できるだけ標準サイズのものを使うようにして下さい。

30年も住宅に関わってくると、時代の変遷というものが見えてきます。

例えばキッチン。30〜40年前まではいわゆる独立型のキッチンが主流でした。ダイニングとキッチンを分け、キッチンを一つの部屋とするプランです。

その後、対面式キッチンが主流となりました。シンクをダイニング側に向け、会話や子供たちの様子を伺いながら作業ができることで人気になりました。それが進化し、シンク上の吊り戸棚がなくなってより明るく開放的になり、最後には天板がフラットになり、「見せるキッチン」へと進化していきました。

最近ではアイランド型キッチンが人気になっています。キッチンとダイニングの隔たりがなくなり、よりオープンに、より明るいキッチンになっていきました。

時代とともにプランは変遷してきましたが、あまり変わっていないのがサイズです。

日本では尺モジュールと呼ばれる単位で住宅を作ってきました。昔ながらの寸法ですが、今でもそれが主流となっています。

そのモジュールで作った時に、キッチンに関しては2間(3.64m)の幅の中で収めると無理のない大きさに落ち着きます。壁付の場合でも対面式でも大体2m50㎝前後で作ることが無理のない大きさだといえます。

ちなみに浴室は先ほどお話しした1坪サイズ、廊下は半間(91㎝)と、大体大きさが決まっています。標準サイズは何がいいかというと、大量に出回っているサイズなので、安くできるという事です。ちなみに窓のサイズも同じです。

「でも私は広いお風呂にしたいのが夢なんです」「窓は一回り大きい方がいい」こういう方も多いかと思います。

反対はしませんが、決定する前に考慮すべき内容をお話しします。

建物も15年、20年と住み続けていくと、リフォームの時期がやってきます。外壁や屋根の塗装もそうですが、キッチンやお風呂もだんだん痛んできます。その時に交換を検討する事になると思いますが、標準サイズに比べ、大きいサイズや特殊なサイズになると、金額が余分にかかります。カーテンなんかもそろそろ交換したい時期になってきます。普通の1間の窓であれば既製品で安いものがたくさん揃っていますが、大きいとそうはいきません。子供が大きくなり、高校、大学に行く頃で、あまりお金を使いたくない時期です。この時期での大きな出費は痛いですよね。

家を建てる時は後々までの事を考えることが、実は重要です。

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