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自宅に手すりをつける

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自宅に手すりをつける

自宅で介護をするためには、高齢者の方の状態がどうかを考えないといけません。

認知症なのか、足腰が不自由なのか、あるいは両方か、その方の状態により対策も変わります。

足腰が不自由な場合、手すりをつけるかどうかを考えます。必要な箇所は間取りによって変わってきますが、必須と言えるのが玄関とトイレ、そしてお風呂です。

玄関は框と土間の境目に縦手すりを壁に付けます。靴を履く時も脱ぐ時も、この手すりは重宝します。床と玄関の土間の高さが違うため、縦にするのが合理的です。

かなり力を入れて持つので必ず下地があるところに取り付けます。ないところ(通常は石膏ボード)につけると持った時に壁を壊してしまう事になります。これは家の中のどこにつける場合でも同じことがいえます。通常は石膏ボードを固定するための構造柱や間柱という材料が壁の中にありますので、それを「ワンプッシュ」という器具を使って探します。マジックペンよりも少し太くて長い、プラスチック製の器具ですが、針が隠れており、壁に刺すと石膏ボードの部分ではスゥっと針が入って行き、柱などの木の桟があるところでは木に刺さって途中で止まります。そこを目掛けてネジをねじ込みます。いくら框の位置がいいと言っても桟がなければどうしようもないので、必ず桟があるところでネジ止めして下さい。

トイレにつける手すりはL型になります。最近は紙巻器と一体になっているものもあります。玄関でもそうですが、半身が不自由な方はどちらに付けたらいいか、検討して付けないといけません。ただし、ドアや窓の位置によっては希望する位置に取り付けられないケースもあります。その場合には置き型もあるので検討してみて下さい。

浴室については、最近建てた住宅であればユニットバスがほとんどかと思いますので最初から手すりがついているかと思います。古い建物の場合は付いていないケースが多いので、その場合には新しいユニットバスにリフォームするのが望ましいです。後付けのものもありますが、個人的にはちょっと不安です。浴室は滑るところなので、ちょっと器具が動いたり、力をかけた瞬間に壊れたりしたら、大怪我に繋がります。

廊下に手すりをつける場合は玄関と同じく下地を探します。ところどころドアがあったりするので開き勝手に注意し、高齢者の方が握りやすく、力が入れやすい高さに設置します。個々人で身長や手足の長さが違いますので、実際に持った時にどのくらいの高さが適正化を図る必要があります。

と、ここまではリフォームの場合を想定して申し上げました。

新築の場合は、最初から手すりをつける前提で計画して下さい。具体的には今まで述べてきた、下地の部分です。ここに最初から補強を入れておきます。と言っても壁に合板を入れるだけです。見た目は何ら変わりませんし、コストもあまりかかりません。「うちには高齢者がいないからいらない」などと言わず、入れておいて下さい。自分だって事故や病気で体が不自由になる事もあり得る事ですから。

「備えあれば憂いなし」です。

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