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地震の活動期

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地震の活動期

ひずみエネルギーの蓄積と解放

大地震について言えば、地震の周期性が語られ、特定の地域に着目するとM8級の海溝型巨大地震では100年から200年、内陸の活断層で発生するM7級の大地震では数千年から数万年の繰返し周期をもって、似たような地震の発生が繰り返されています。それらの地震を「固有地震」と呼んでいます。ひずみエネルギーの蓄積と解放のサイクルが繰り返され、歪みが蓄積されると大きな地震が発生します。

最近400年間の東京での地震ですが、1615年に(慶長)江戸地震、1649年(慶安)江戸地震、そして1703年に元禄地震が発生しています。その後、約100年間は大きな地震はなく、1855年(安政)江戸地震、1894年(明治)東京地震、そして1923年に関東大震災が起きています。1703年の元禄地震でひずみエネルギーが解放され、その後100年間は静穏期が続き、その間にひずみエネルギーが蓄積され、後半で大きな地震が3回起きています。

つまり関東地震タイプの地震再来周期は約200年で、前半の100年は静穏期、後半100年は活動期と分類できます。

1900年前後で大地震が発生していますので、2000年までは静穏期と言えますが、2020年の現在は活動期に入っていると考えられます。ひずみエネルギーの解放、つまり関東大震災クラスの巨大地震が来るのは2100年前後と考えられますが、近い将来東京でもM7前後の地震がやってくると考えた方がいいかと思います。

次の関東大震災はまだ先ですが、これとは別に、首都圏直下型地震については切迫性があるものと認識されています。30年以内に70%の確率で起こると言われているアノ地震です。

いずれにしても、大地震がいつ来てもおかしくないこの時期、来る前にしっかりと対策を立てましょう。

 

参考・出典:防災科研HP

 

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