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住宅について思うこと

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住宅について思うこと

日本の住宅メーカー

日本には大小様々な住宅メーカーがあります。CMなどでもお馴染みの大手メーカーから地域に特化した小さなメーカーまで、たくさんのメーカーが存在します。

住宅は持ち運びができないというのが家電や車と大きく違うところですが、工場で作って持っていくという事が難しい商品です。その関係で中小のメーカーは全国展開が難しい、ということができます。もともとは地元の大工さんが家づくりを担ってきましたが、戦後になってからはプレハブメーカーが幅を利かせ、安くで丈夫な家を全国展開で「販売」するようになりました。

住宅は「商品」となりました。

どの業界でもそうですが、大手が出ると中小の会社はどんどん淘汰されていきます。大工さんも然り、仕事を奪われ、なり手も減り、大手メーカーの下請けになって生き残りを図ったりしてきました。

戦後の景気のいい頃は、それこそ大手住宅メーカーがどんどん家を建てていきました。業績は常に右肩あがりで各メーカーが凌ぎ削ってシェアを競っていました。貧弱だった外観や内装も年々よくなり、窓もシングルガラスからペアガラスになったりと、性能も上がり、メーカーで建てるのが当たり前の時代になっていきました。

ローコストメーカーの台頭

その後バブルが弾け、世の中がデフレ傾向となってくると、100円ショップやファストファンションがもてはやされてきます。住宅業界もその流れには逆えず、次々とローコストメーカーが参入し、聞いたこともないようなメーカーが大量に建売り住宅をつくり始め、価格破壊を起こしました。

アパレル業界と似たような状況が、今の住宅業界だといえます。

人件費が安い中国や東南アジア諸国での製造が当たり前となり、コスト重視で品質の劣る商品が大量に出回っているのが今のアパレル業界の現状かと思いますが、住宅業界も似たような状況になっています。

安い材料を使って、明らかに日本人ではない国々の人々を安い賃金で雇って住宅を作り、コストを抑える。出来上がりの見た目は綺麗に見えるが中身は…という住宅が実は沢山存在しています。

もちろん建築基準法はクリアしていますし、住んでいて困るようなことはありません。ファストファッションのシャツと同じです。

しかし、5年、10年と年月を重ねていくとどうなるか。

シャツなら買い替えれば済みます。安かったからしょうがないね、と納得できます。住宅はどうですか?

現金でポン、と買えるような方でしたらいいですが、頑張ってローンで購入された方はいかがでしょうか?

ローコストメーカーが出てきたせいで、住宅の価格はこんなもの、と思われている方が増えました。まして今やネットで様々な情報が入手できる時代です。価格の比較などは当たり前にできます。

良いシャツは素材も縫製もよく、何年着てもへたれません。しかし金額もそれなりです。

良い住宅は快適性や耐久性、そして何より耐震性などの安全性が違います。つまり命に関わるということです。

住宅こそ、そのようなものを選ぶべき、と私は思います。

 

 

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