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住宅性能表示制度2

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住宅性能表示制度2

10項目をさらに細かく

10項目のおさらい

住宅性能表示には10項目あると申し上げました。

①構造の安定に関すること②火災時の安全に関すること③劣化の軽減に関すること④維持管理・更新への配慮に関すること⑤温熱環境に関すること⑥空気環境に関すること⑦光・視環境に関すること⑧音環境に関すること⑨高齢者等への配慮に関すること⑩防犯に関すること

この10項目です。この項目の一つ一つが更に分かれていて、それぞれに等級や数値、チェックボックスで素材等をチェックするようになっています。あまりに多すぎて全部を説明する事はできませんので、その中でも一番みなさんが気にされるところ、①構造の安定に関すること について解説していきます。

この項目はお客様だけでなく、建築業者の方も気にかける部分でもあります。自社の信用度に繋がりますから。逆にこれを何だかんだ理由をつけてないがしろにする業者は気をつけたほうがいいでしょう。踏み絵と同じです。

7つに分かれます

①構造の安定に関すること

1-1 耐震等級(構造躯体の倒壊等の防止)等級1、2、3

1-2 耐震等級(構造躯体の損傷の防止)等級1、2、3

1-3 その他(地震に対する構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)

1-4 耐風等級(構造躯体の倒壊等の防止及び損傷防止)等級1、2

1-5 耐積雪等級(構造躯体の倒壊等の防止及び損傷防止)等級1、2、3

1-6 地盤または杭の許容支持力等及びその設定方法

1-7 基礎の構造方法及び型式等

住宅性能表示といえば、この①構造の安定に関すること が一番重要視されているかと思います。その中でも1-1 耐震等級は必ず話題に出ます。というか、むしろこれしか話題に上がりません(笑)。それだけ社会的に認知され、重要だと思われているからだといえます。

耐震等級1、2、3

1-1 耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)は3段階に分かれます。

耐震等級1 極めて稀に(数100年に一度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊しない程度

耐震等級2 極めて稀に発生する地震による力の1.25倍の力に対して倒壊、崩壊しない程度

耐震等級3 極めて稀に発生する地震による力の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊しない程度

となっています。つまり等級3が一番強い建物となります。「極めて稀に(数100年に一度程度)発生する地震」とは、震度7相当を想定しており、日本全国で見たら今では「数百年に一度」とはいえない頻度で起きているのが現状です。ちなみに等級が上がれば地震保険もそれにつれて安くなります。

1-2は損傷に関するものなので、1-1に連動してきます。

1-3は免震住宅かどうか、です。マンションではおなじみになりつつありますが、住宅でも免震住宅はあります。

1-4は耐風等級ですが、昨今の異常気象を見ると、今後は無視できない項目となります。2段階に分かれ、

耐風等級1 極めて稀に(500年に一度程度)発生する暴風による力に対して倒壊、崩壊等せず、稀に(50年に一度程度)発生する暴風による力に対して損傷を生じない程度

耐風等級2 極めて稀に(500年に一度程度)発生する暴風による力の1.2倍に対して倒壊、崩壊等せず、稀に(50年に一度程度)発生する暴風による力の1.2倍に対して損傷を生じない程度

となっています。2019年の千葉県南部で起きた暴風による災害は記憶に新しいところですね。

1-5は多雪区域のための等級になります。

1-6、1-7については基礎、及び地盤に関する項目です。地盤が弱い場所に建築する場合、基礎や地盤の補強を検討する必要がありますが、その方法などを記入する項目となっています。等級はありません。

本当は①から⑩まで全部大切なのですが、一番重要な部分はやはり①構造の安定に関することかと思います。

住宅性能表示制度は客観的な指標として住宅の性能を現したものとなりますので、有料とはなりますが、住宅を検討する上で、是非取り入れて頂きたいと思います。

 

 

 

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